もくじ
英検一級の最大かつ最初の壁、語彙力
たかが英単語、されど英単語
何を隠そう、私は2回英検一級の一次試験に落ちています。そしてその後モチベーションをなくし、しばらく英検のための英語学習から遠ざかっていた時期があります。
そのままではやはり諦めきれず、その後数年たち、一念発起。以下の方法で着実に語彙力をつけ、再チャレンジ。こんどは無事1発合格を果たしました。
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不合格だった時と合格したときの準備で、何が最も大きく違ったか
ズバリ、語彙力です
いろんなメソッドはあると思うんですが、筆者が実践して効果のあったやり方をご紹介します。読んでしまった以上、やるかやらないかはあなたの決断とほんの少しの予算次第です。だってやったら誰でもできますから…。
高いスクールとかコーチングとかホント、要らないですよ。やるだけです。
ということで、前振りはここまで。
英検1級の語彙力を獲得するために必要なこと
用意するもの
- 【音声アプリ対応】英検1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検書)
- 英単語学習アプリiKnow
- PCもしくはタブレット(キーボード入力できるものがおすすめ)
意志力に自信のない人用オプション
手順
- iKnowのカスタムコースにでる順パス単の単語を登録していく
1日10単語、とか、続く個数に区切って毎日入力していく。単語と品詞を選ぶだけで意味や例文は自動引用してくれるので、登録しなくてOK。
登録は、出る度×品詞別に区切るのがおすすめ。これで250単語くらいずつになる。
(例)「出る度A>動詞」など。 - スマホにiKnowアプリをインストールし、クイズ形式>スピードクイズ>クイズ設定:意味を選択にして、毎日やる。
これが一番お手軽。欲張ってタイピングモードとかに手を出さないようにしましょう。スピードクイズで「意味を選ぶ」なら、予習一切なしで単純に二択を繰り返していけば正解を覚えます。音声も聞けるので発音も覚えられます。
それだけです。
どこまでやりこむかの目安
ちなみに、どこまでやるか、ですが、私は出る度Aを全クリア、出る度BはiKnowの達成度で80%あたり(品詞に依りますが)のあたりで合格しました。
出る度Bまで「なんとなくわかる」単語が増えてくると、過去問を解いていても英検1級の最初に出てくる怒涛の単語パートで心が折れなくなってきます。この意義は、過去問を解いて語彙パートで撃沈した記憶のある方ならおわかりいただけると思います(あの問題配置は受験者の心を折るためにそうしているとしか思えませんね。)
英検1級合格に必要な語彙獲得の心構え
補足その1)年齢を言い訳にする思い込みを捨てる
ちなみに私がこれを実践したのは40代どっぷり後半です。取り掛かるまでは「もう歳だから」…とか、思ってました。何を隠そう購入した出る順パス単は3年ほど本棚で腐らせていました。
だけど試行錯誤しながら編み出したこの方法でやったら、覚えられたんです!
だからつまり、壁は年齢じゃなくて覚え方だったんですね。この方法にたどり着くまでの間、紙で書いて覚えようとして挫折したり、寝る前に眺めようと枕元に置いては結局見ないことがわかり悲しくなって本棚に戻したり。でも、iKnowで隙間時間に2択やるだけなら、覚えられるし続いたんです。早くこの方法に気が付けばよかった…!
さらにこの2択すら一人で続ける自信のない人には、「みんチャレ」の出番!私はこのアプリを知ってから、前述の「でる単×iKnow」の単語チャレンジをスタートし、半年後の英検1級に合格しました。
補足その2)完璧主義を捨てる
私が合格した時は、でる単の出る度B、Cについては全部はやり切ってませんでした。逆に言うとそれだけでも受かるくらい「でる単の出る度AとBは、本当に英検に出る」のです。
ちなみに、私が合格したときの目安としては、過去問の単語パートで6~7割は安定してとれるようになっていました。
完璧に終わらなくても大丈夫。とりあえず英検1級合格を目指しているなら、でる単とiKnowの組み合わせ、だまされたと思って続けてみてください!
補足その3)「英検1級の語彙なんて実用的じゃない」なんて俗説(嘘)をスルーする
前回挫折した時は、恥ずかしながら、英検一級の一次試験の冒頭の単語パートは「ほぼ勘で解いてた」レベル。それくらい準一級と一級の語彙レベルには乖離があるのです。これが、「英検一級なんて実用的じゃないから目指さなくていい。あんなマニアックな単語、ネイティブだって知らないこと多いよ」なんていうよくある俗説の根拠になっていると思います。
いやいやいや。合格後も学習を継続していて思うことは、英語ニュースとか洋書とかに触れてたら、英検1級レベルの語彙くらいぽんぽん出てきますよ。「実用的じゃない」なんていう人たちの英語の使い方ならそうなのかもしれませんが、そういう人達って、英語では本も読まずニュースも見ないの…???大人なんだから、そこも含めて「英語が使える」では?そりゃ時間はかかりますけど、「使わないよ」なんて現実逃避してるより、わかるようになったほうが絶対面白いので、覚えちゃいましょう。
だから、そんな「言い訳」に惑わされることなく、覚えちゃいましょう。できますから、あなたも。応援しています!
おまけ:より効果を感じるために
最後に、英検1級の準備が単語学習のみでいいと考える人がいるとは思いませんが、念のため。英語学習の時間を前述のiKnowに100パーセント全振りするよりは、KindleでのリーディングとPodcastでのヒアリングは並行して続けましょう。
なぜかというと、単語学習をしながら生の英語素材に触れることで、「あ、これiKnowでやったやつだ!」と、進研ゼミの漫画さながらのことが起こるからです。これがあることで楽しく続けられ、かつ覚えた語彙が本当の意味で定着していくのです。そうするとモチベーションもあがります。
楽しければどちらも苦ではないです。ぜひ楽しめるものを探しましょう!