もくじ
トレバー節で日々のニュースを切り取るThe Daily Show
留学中の子どもから「この番組めっちゃオモロい」と教えてもらってから、トレバー・ノアのThe Daily Showにハマってます。
ちょっと早口なんですが、速度調節して聞いてみてください。
「リシ首相はブラウンじゃないか」と長く英国男性の発言に対し…
ここの一番のオチは「リシ首相はブラウンじゃないか。英国は大半が白人の国だ。その英国の首相は彼らを代表して(白人である)いるべきだ」と英国男性が電話インタビューで嘆くビデオを受けて「そんなこというけど自分たち(植民地時代の英国人)も自分たちと肌の色の違う人の国を支配してたじゃん!」とトレバーがツッコむところです。観衆は大喝采。
個人的には「このツッコミとこのトーンは日本のテレビでは絶対見れないやつだなー」と面白かったのですが、その後のネットでは「英国全体をレイシストみたいに言うな!」みたいな反論も出た模様。「そんなことは言ってない」ってトレバーもコメントしてたようです。うん、そんなことは言ってなかった。その男性のコメントに対するキレのあるツッコミだと思ったのですが、皆さんどうでしょうか?
「レイシスト」の言葉の含む重み
ただ最近は何でもかんでも「Racist!って言葉を相手に投げつけときゃ勝ち」みたいな使い方を感じることもあって、それはそれでただの思考停止したswear wordやん、と思います。特に白人が白人に対して罵り言葉として使う場合とか。
ちなみに、このショーの中でトレバーはレイシストなんて言葉一度も使ってませんね。
アパルトヘイト下の南アフリカで生まれ育ったColoredであるトレバーの生い立ち
ちなみに、このトレバー•ノアの自伝をこのあと読み始めて、順調にハマってます。タイトルは
Born A Crime.
彼、南アフリカ出身なんですね。そして、当地の悪名高いアパルトヘイト下で黒人の母と白人の父を持ち、「存在自体が犯罪」な状況で生き延びてきたわけです。
それを思うと、肌の色の違いだけをもって「気に入らない!」と叫んでた英国男性へのツッコミがとっても鮮やかだったのも頷けます。
ようやく落ち着くのか?英国の新体制にも注目
ま、でも、リシ首相がIndian descentだから気に入らないなんて声、当然BBCなんかでは流れてこないし、むしろ英国がインクルーシブな国って示せるよね、的なノリかなと思ってました。
さらにそれまでのボリス・ジョンソンからリズ・トラスを経てのドタバタ劇の、「こんな政治的醜態を世界中にさらしてもう情けないったら…」みたいな英国のトーンは、首相がころころ変わる国の住人としては勝手に親近感持ってニヤニヤ見ていたので、「いや、決まってよかったやん」と思いますが。
現在42歳というリシ首相、リーダーシップに期待ですね。
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