こんにちは。またインフル的なナニカ(何)で5日間寝込んでおりました。ツラい…。とはいえ熱は下がり体の痛みもだいたいひき、寝込むのにも飽きた最終日は、ビンジリーディングに費やしてしまいました。そのおかげで、読みかけだったGoodreadsでカウントしている多読99冊目と100冊目をちらっとだけご紹介したいと思います。その前に。
もくじ
100冊のリストを大公開
完全に自己満足ではあるのですが、いろいろいじっていたらなんとGoodreadsに自分の本棚の本のエクスポート機能があったので(さすがオタク心をわかってるw)、せっかくなので100冊の一覧を載せてみました。もの好きな方はこちらでご覧いただけます。
カウントダウンの99冊目 “Irresistible”
翻訳版はこちら
「僕らはそれに抵抗できない」
なかなか面白かったです。ちなみにタイトルの”irresistible”は、まんま訳せば「抗(あらが)えない」…。それくらい魅力的、って含意で使われることも多いです。keeping us hookedのhookも、引っかかっちゃって外れない感じまんまですよね。意味は控えますがhook upとかもよく使われます、そのhook。詳しい感想はまた後日。
次の100冊目は何にしよう…と悩んだんですが、むかーし読んだっきりのこちらに決定。別に寝込んでいる間に読み切るつもりもなかったんですが、途中で止められなくなって一気読みしてしまいました…。
100冊目 “The Color Purple”
ちなみに過去読んだのはこちらでした。若いころでしたが、内容が重くって結構衝撃を受けたのを覚えています。
「カラー・パープル」(集英社文庫)
この作品、1985年に映画化された作品の存在は知っていたんですが、2023年に再びミュージカルとして映画化されているということを全く知りませんでした(しかしこの作品虐待や暴力が重く描かれているのですが、これをどうミュージカルに…?)。1985年の映画は監督がスピルバーグ!で、主人公セリー役は「天使にラブソングを」のウーピー・ゴールドバーグ、ソフィア役はオプラ・ウィンフリーと知り、これは見なきゃ!と早速で見てみたのですが…私的には大事なディテールが改変されまくりで筋の通らないことになっていて、見続けるのが辛かったですトホホ。愚痴が止まらなくて書いちゃうのですが、シャグの救済がセリ―の愛から、原作ではほぼ登場すらしなかった「不仲だったパパ」との仲直りにすり替わっていて。LGBTQクラシックをPatriarchy風に改変しちゃうの?マジ勘弁してスピルバーグ…。ということで、原が気に入った方はむしろ見ない方がいいかも。(ウーピーとオプラの二人の演技は良かったですよ。)
さて、気を取り直して。
心に残る一節
この本の中で、ガツンと来た一節がいくつかあるのですが、そのうちのひとつがこちらです。
I’m pore(poor), I’m black, I may be ugly and can’t cook, a voice say to everything listening. But I’m here.
もうベッドで読みながら「そうだセリー、よく言った、ありがとうぅぅ(涙)…」みたいな。これね。前段何が来てもいいんですよ。誰もI may be not good enough, but I’m here!
…私の中では、The Greatest Showmanの中でのキアラ・セトルの”This is me”に匹敵するフレーズでした。
ちなみに原著の方、学校にもろくに行かせてもらえなかったCelieの「神様への手紙」の形を取っていますので、英語の文法的には無茶苦茶です。きちんとした英文を読みたい、という意図の学習者の人にはつらいかもしれないけど、後半妹のNettieパートなどは普通なのと、たぶん読んでるうちに文法がどうたら言ってられない感じで引き込まれていくと思うので、興味があればぜひチャレンジしてみてください。