もくじ
「海外」がずっと遠かった昔
筆者が高校生のころは、思えばバブルの後半あたり。なので、日本から海外に留学する若者も増えていた時期だったはず。ただ地方都市の小学生からオール公立の筆者の周りに「留学した」なんて友人知人親戚はおらず、海外で学ぶなんて夢にも思いませんでした。
うっすら記憶しているのは、高2の夏、クラスメイトがホームステイを体験してきた、と担任が紹介しているのを聞いた時の衝撃。「世の中ではそんなことが可能なのか?!」と思ったことです。それくらい、遠い世界のことでした。
封じた海外での就職への憧れ
その後大学に進学しますが、家庭の事情などもあり、私が選択したのは地元で英語と縁のない職種での就職でした。でも、心の片隅にはどこか「海外で働いてみたい」という思いがあったと思います。ただ、その夢はもちろん国内で就職するよりも難しく、きちんと人に相談することもなく「家庭の事情」を言い訳にその夢を封印することにしました。叶わないかもしれない夢を追うより、言い訳を見つけて自分から諦めたのです。
追いきれていない夢はシツコイ?
それからウンジュウ年経ったわけですが、なんとなく諦めきれず英語を勉強し続けている中で、一定以上のレベルになると周りの学習者が留学経験やら海外在住経験がある人が多くなってくるわけです。そんな時引け目、またはジェラシーを感じるようになっていたのも事実。私だってそんな経験をしてみたかったなー、と。
違う形での「留学」体験
「自らが行く」だけが「留学」ではない
だけど今、期せずして我が子の留学のや交換留学のホストファミリーを経験させてもらって、自分が経験してみたかったことを送り出す側と受け入れる側という両方で経験して、そのコンプレックスは薄らいできてるように思います。どちらも「なかなかできる経験ではない」し、子どもたちの世代が夢を叶えるのを、手伝っている実感があるからです。
さらに、自分が留学する側でいるだけでは知らなかったであろう色んな人の協力や配慮や心配、たくさんのことをひっくるめて知ることができました。親に経済的な負担をかけることなく、自分なりのかたちで今、「留学」を経験しているんだ、と思ってます。
そんな思いも込め、受け入れてる生徒さんのことも、海外で単身頑張ってる子どものことも応援していこうと思います。
いろんな形で夢は叶う。追い続けてさえいれば
もしかしたら読者の皆さんの中には、これから留学を考えている方もいるかもしれないし、留学に憧れながら諦めざるを得ない方もいるかもしれない。例え今どちらの道を選ぶとしても、諦めず自分の好きなことに忠実で居続けさえすれば、いつか色んな形で夢は叶う、と思います。しぶとくいきましょう!Good luck!