もくじ
Let’s agree that we disagree!意見は違って構わない
今日、米国のLanguage Exchange Partnerと喋っていて話題に登ったのですが、グループディスカッションにおいての日米の「あるある」の違いについてが面白かったのでご紹介します。
日本のグループディスカッションあるある
日本人はグループ討論なんて慣れてない、間違ったら恥ずかしいしなるべく避けようとする傾向がある。学校でも、意見に同調することは歓迎されるけど持論を展開することは歓迎されない(「〇〇さんと同じです!」は言えるけど「私は違うと思う!」なんてなかなか言えない。)
教師だっていろんな意見がある状態で議論をすすめたりまとめたりといったトレーニングなんて受けてないし、私の経験ではいつもどこかに決まった正解が用意されているようだった。それを汲める生徒は発言できるけれども、それはだいたい「受け狙いの正解」であって「自分で考えた自分なりの答え」ではない。
みたいなことを説明しました。
アメリカのグループディスカッションあるある
彼の反応は、「それはだいぶアメリカと違うね、面白い」。
さらに「働きながら修士号を取ったときとかいっぱいディスカッションしたけど、皆『いかに自分が賢いか』を示そうとして必死だ。たとえ実際そうじゃなくても(笑)」「むしろ人の話を聞かず喋りたがる輩は多い」とのこと。また、「今日も妹が来てなんかで意見が合わなかったんだけど、それで気を悪くしたりなんかはどっちもしてないよ。」「意見が合わなくてもYou are wrong!なんてことは言わないね、We agree that we disagree、だね」
なるほど。
どうやらそうらしいとは思ってたけど。でもそれって、それだけいろんな意見があること前提の文化で、周りと違うこと言おうが影でコソコソ言われたり居心地悪い思いすることなく育ってるからじゃないかしら、と思ったり。(もちろん日常の場では全力否定してくるやつもいるでしょうが、学校とかでね。)
英検1級のライティングと二次試験対策にどう生かすか
で、ここで強調したいのはどっちがいいとかいう話ではなく、こういうことです。
主張に間違ってるも正しいもない、と肝に銘じる
「持論を述べよ」とか言われると、「え、見当はずれなこと言って笑われたらどうしよう」といった自信のなさは、日本人あるあるだけど英語のネイティブスピーカーはほぼそんなことはしない=つまり試験の時はそんなことは考えなくてよい。
英検1級で必要となってくる「あなたの意見」は、あくまで「素材」であって、そのものがジャッジされるためのものではないのです。問われるのは、その「素材」をどんな表現(語彙、文法)で、どんなテンポで、どんな発音で、どんな表情で相手に伝えることができるのですか?というポイント。
つまり、意見自体は死刑制度を支持したっていいし(そのかわり反対派の視点からの質問は絶対来るので、それにどう返すかの練習は必要)、軍事拡大のメリットを説いたっていいのです。英検のテストでは。問われるのはあなたの倫理観でも社会への適合性でもないのです。だから、不必要な方の力は抜いてくださいね。
試験対策としては「正しそうなこと」より「言いやすいこと」だってOK!!
なので、例えば英検1級ライティングや二次面接のトピックを目にしたとき、賛成反対、両方の立場のポイントをとりあえず思いつくだけ並べてみて、「言いやすそうな方の立場をとろう」といったやり方も有効です。
頭を柔らかくして、まずはニュートラルにいろんな立場の意見を並べてみる練習をしていきしょう。