英検1級を目指す皆さんなら二次試験のトピックはどんなものがあるか見たことがあると思うのですが、頻出と言われるネタとしては「死刑制度」「尊厳死」「環境問題」とかなかなか硬派です。私も対策を始めた頃は「そんなこと普段考えてないし意見なんて言えない…」…と頭を抱えていました。ただ、そんな私でもあきらめずに練習したら、合格しました。
そう、ここで怖気づいて諦めるのは勿体ない。合格してから冷静に分析して思ったことですが、対策するにあたり必要な心構えを整理してみました。
もくじ
英検1級二次試験に挑む際に有効な心構え
スティーブ・ジョブズみたいなプレゼンをしなきゃいけないと思わない
ハードルをあげない(そのほうが盛り上がる人は全力でなりきりを)
ただし不必要にオドオドしない
試験官だってAIじゃないので主張が偏ってても間違ってても「あなたの主張は世論の○%が否定しています」とか言ってこないし、言えない。問われるのは主張の正否じゃないのです。とうか主張に正否なんかないのです。そこを勘違いしないこと。
試験官の質問を「反論」ではなく「対話を広げるためのトス」だと思う
ここは正否を決める場ではなく、知的なやりとりを楽しむつもりで。中には力が入りすぎて試験管を論破しようとする人もいるという噂を聞いたことがありますが(殊に男性)、落ち着きましょう。大人らさしくさらっといきましょう。
正解を決める場ではない。多様な意見に、自信を持って
日本人は「自分と異なる意見」が向けられるとそれだけでたじろいでしまいがちですが、ディベートって喧嘩じゃありません。英検1級の二次対策って、「異なる意見の扱いに慣れていない日本社会の住人の壁」を超えるトレーニングでもあると思います。
相手の意見が自分と違うからって即否定しない、違いから見えてくる物事を受け入れてらさらに考えを深める。それができる大人が増えれば日本の社会だって少しはよくなる気がしませんか?…ね、合否以外のやりがいも感じられてきたでしょ?(笑)
英検1級の頻出トピックと言われる項目は、ディベートネタの頻出であったりもします。例えば死刑制度の是否など。そしてそのディベートは、もとはクリティカル・シンキングと言われるソクラテスの対話式教育手法がバックグラウンドにあります。
そう、単に難しいイケズなトピックを出してるんじゃなくて、ディベート界隈で好まれるクラシックなお題を中心に、他は最近のSNSなどのトピックなどから出されます。だからある程度準備ができるんですね。
え、クリティカルシンキングとか言われても難しそう、って途方に暮れるかもしれませんが、要は物事をいろんな側面から見る練習をちょっとだけしてみましょう、ということ。それは思考を柔らかくすることでもあり、案外面白いものですよ。
ちょっと大層に書きましたが、発想を切り替えて気楽に対策を楽しむための心構えだと思ってください。具体的な練習方法はもっと身近なもので、きっとあなたにもできることです。後日ご紹介しますね。
今日のところはまず心構えの説明でした。