英検1級を目指す皆さんなら二次試験のトピックはどんなものがあるか見たことがあると思うのですが、頻出と言われるネタとしては「死刑制度」「尊厳死」「環境問題」とかなかなか硬派です。私も対策を始めた頃は「そんなこと普段考えてないし意見なんて言えない…」…と頭を抱えていました。ただ、そんな私でもあきらめずに練習して、全然自信のなかった面接に足を運んだら、合格しました。
そうです、ここで怖気づいて諦めるのは勿体ない!
そして、合格してから冷静に分析して思ったことですが、「先に知っていれば不必要な緊張をしなかったのに!」という前提知識というか、心構えがありましたので、今回はそこを整理してみました。
もくじ
英検1級二次試験に挑む際に有効な心構え
その1)スティーブ・ジョブズみたいなプレゼンをしなきゃいけないと思わない
ハードルをあげない(しかし「ジョブズになったつもり」のほうが気分が盛り上がってノリノリでやれる!という人は、全力でなりきりを)
その2)誰も攻撃はしてこないので不必要にオドオドしない
試験官だってAIじゃないので主張が偏ってても間違ってても「あなたの主張は世論の○%が否定しています」とか言ってこないし、言えません。問われるのは主張の正否じゃないのです。とうか主張に正否なんかないのです。そこを勘違いしないこと。その理由は次のポイントにもつながります。
その3)試験官の質問は「反論」ではなく「対話を広げるためのトス」だと肝に銘じる
ここは正否を決める場ではなく、知的なやりとりを楽しむつもりで挑みましょう。competeじゃなくてcommunicateしに行くわけです。
中には力が入りすぎて試験管を論破しようとする人もいるという噂を聞いたことがありますが、Relax!落ち着きましょう。大人らしくさらっといきましょうね。
面接は「正解」「勝敗」を決める場ではありません。多様な意見に自信を持とう
「意見が違う=対立」ではない。Let’s agree to disagree!
日本人は「自分と異なる意見」が向けられるとそれだけでたじろいでしまいがちですが、ディベートって喧嘩じゃありません。英検1級の二次対策って、「異なる意見の扱いに慣れていない日本社会の住人の壁」を超えるトレーニングでもあると思います。
相手の意見が自分と違うからって即否定しない、違いから見えてくる物事を受け入れてらさらに考えを深める。それができる大人が増えれば日本の社会だって少しはよくなる気がしませんか?…ね、合否以外のやりがいも感じられてきたでしょ?(笑)
質疑はイケズではなく、ディベートのお約束を踏襲したキャッチボール
英検1級の頻出トピックと言われる項目は、ディベートネタの頻出であったりもします。例えば死刑制度の是否など。そしてそのディベートは、もとはクリティカル・シンキングと言われるソクラテスの対話式教育手法がバックグラウンドにあります。
そう、単に難しいイケズなトピックを出してるんじゃなくて、ディベート界隈で好まれるクラシックなお題を中心に、他は最近話題になった(=議論の的となった)新しいトピックなどからも出されます。だから、ある程度準備ができるんですね。
「クリティカルシンキング」とか言われても難しそう、って途方に暮れるかもしれませんが、要は物事をいろんな側面から見る練習をちょっとだけしてみましょう、ということ。それは思考を柔らかくすることでもあり、案外面白いもの。
つまり必要なのは発想を切り替えて面接対策を楽しむための心構えです。具体的な練習方法は普段から「物事を両面から見る」「いろんな立場の意見を意識してみる」こと。きっとあなたにもできることです。
具体的な対策編はこちら
- ChatGPTを英検1級の面接(二次試験)対策にフル活用/筆記対策にも応用可!-AIで英語学習
- 勝手に英検トピック対策ゼミシリーズで具体的な回答例も紹介しています!