もくじ
「お勉強」的な内容にこだわる前に
英検1級の長文読解は毎回読み応えのあるテーマが出題されます。が、私は、不合格の時含めてここで苦労はしませんでした。そのベースは、多読の「どんどん読む」基礎トレーニングで鍛えられていたからだと思います。
英検のリーディングに必要な文章全体が、難しい文法で書かれているわけではない。
例えば英検1級の読解問題は語彙もテーマもしっかりしたものがでますが、それにしたって文章100%がゴリゴリの読みづらい単語や文で書かれているわけじゃないのです。平易な部分もあるわけで、そういう平易な部分をいかに楽に、一定のスピードで読めるようになっているか、で、レベルの高い部分をしっかり読み込んだり、わからない語彙だったら推測したり、という、試験の際必要な対処ができるかが左右されるわけです。
そもそも平易な部分はさらっと読めていますか?
まずは平易な部分が「よくある表現」であることがわかってくれば、読むスピードはあがってきます。そうすると、たまに「ん?今の文ちょっとよくわからなかったぞ」っていうものが拾いやすくなってきます。
読み慣れて無いと、全てに時間がかかってしまい、その文章が出てきたところで挫折する可能性大ですが、ある程度スピードがあると、まずはそこを飛ばして先に進んで読んでみて文脈から拾えることも多かったり、どうしてもすっきりしなければ調べて見たり、といったことが可能です。そして、それを繰り返して読める難易度があがっていきます。「最初から文法が完璧に頭に入っていれば、難しい記事だって読みこなせるはず」なんて「泳法を頭で理解していれば、水の中で泳げるはず」くらい、現実的ではないのです。まずは少しずつ水になれること、英文を読むことに慣れてから難易度を上げていきましょう。
いろんな英文を読む「多読」でリーディングの「基礎体力」をあげて、トリッキーな部分をしっかり拾えるようになりましょう
結局継続がカギ。楽しめれば苦にはならない。
まじめな日本人の英語学習者の「超あるある」なのですが、読むならTimeか英字新聞が問題集!なんてこだわっていて充分に英文を読む時間がとれない、なんて本末転倒。その思い込みを持ったままでは、英語習得に必要なだけのインプットの機会を逃してしいます。
まずはその思い込みを捨てて、英語に触れる時間を楽しむことが最強の勉強法。そうすれば肩に力の入ったお勉強よりも楽に英語に触れる時間が伸ばせます。「好きこそものの上手なれ」。ミステリーの洋書を読み出して止まらない!なんてことになれば最高&最強ですね!
「楽しい」を極めて英文を読む時間を増やそう!
ということで、多読でリーディングの基礎体力をつけるための参考記事はこちらです。私自身も多読に出会うまでは、ペーパーバックには何度か挫折した過去の持ち主です。でも今は毎日Kindleで洋書を趣味として読んででいますし、読むスピードもだいぶあがったのを実感します。これも楽しみながら続けてきた蓄積あってこそ、と思います。短期勝負を謳う英語教育業界ではこんな地味な指導はないんだろうな、と思うのですが(教材売れなくなるからね…)、地味ながら確実で楽しい方法なので、だまされたと思って読んでみてください!