英検の上位級を目指されている貴方なら多読という言葉を聞かれたことはあると思います。聞いたことはあるけど詳しくは知らない、という方に改めてどんな方法かご紹介したいと思います。
まずは
もくじ
多読の心得
多読三原則
NPO多言語多読「多読三原則」より https://tadoku.org/
- 辞書は引かない
- 分からないところは飛ばす
- 合わないと思ったら投げる
これを読んで、学校で「一語一語、先生が意味を解説する精読タイプの英語の授業」に慣れてしまっている人は、不安に感じるかもしれません。「そんなことでいいの?」と。
いいんです。
自分の中の「英語回路」を育てよう!
端的に言って、多読や多聴は、英語を母語として習得したネイティブの人たちのインプット環境に近いものを自分でつくりあげて、「自分の中の英語回路を自分で育ててやる」ことだと思います。子どもが浴びる「英語のシャワー」なるものを、自分で自分に浴びせてやるわけです。
ネイティブの子ども達は、周りの大人の使う英語を聞いて、読んで、覚えていくわけです。その際一語一語「これはこういう意味で…」などと解説してはもらえません。大量に、様々な文脈でインプットする中で、「ああこれはあの時も聞いた。こういう意味なんだな」と、自然と身につけていくわけです。
「精読グセ」ついてない?リーディング対策に英字新聞より洋書多読を推すわけ
英語に触れる時間を、楽しみに!
ノンネイティブがそんな方法では時間がかかるのでは?そうかもしれません。でも、多読多聴のメリットは「やり方に注意すれば、英語に触れる時間を『学習』とは思わない、趣味や楽しみに変えられる」こと。
これはつまり、「一日何時間でも実践できる」ということです。だから、遠回りに見えて続くし、付け焼き刃ではない(そもそも語学に付け焼き刃なんて有りえないと思うのですが)英語力が気がつけば身についている、という方法です。
「気力を振り絞って週何回か、一日1時間くらい英語を勉強する」と「Podcastのながら聞きや好きな洋書を読んで、気が付けば一日2~3時間は英語に触れている日常」では、どちらが総合的に英語力が身につくか、イメージしてみてください。
三原則にプラスして、必要なこと
自分が面白いと思えるものが、善!
ただし、これを実現するには、筆者の経験から「辞書を引かなくても流れが追える程度には自分にあったレベルを選ぶ」「限りなく自分が面白いと思うものを選ぶ」というポイントも必要です。
また、筆者は三原則のうち「辞書は引かない」は、厳密には守っていません(Kindleで読んで、どうしても気になる単語は意味をチェックします)。
「三原則」と言っちゃうと厳密な「流儀」があるみたいで固く感じますが、要は「楽しく続けるための原則」なわけで、自分に合っていればそれが正解だと思います。
ですので、私の場合私の場合「英語での乱読」くらいの感じかもしれません。多少単語や分の流れが完全には拾えないところがあっても、流れがわかって先が読みたくなる限りがんがん先に進みます。
ぜひ皆さんも「多読」を英語学習に取り入れてみてください。
具体的にどんな本を選んでいくか?
はこちらの記事でご紹介しています!