もくじ
「英語上級者」ってどんな人たち?
国産学習者の「あるある」体験
私がよく聞かれることなのですが
「お仕事で日常的に英語を?」「海外経験が長くおありで?」
…で、答えは「いや特に…」(涙)。毎回「なんだかすいません」という気分になります。
英語のレベルが上がるにつれ、同レベルの学習者がほぼ「海外経験がある」「留学経験がある」という感じになってきます。そんな中、自分だけがロクに海外経験がない、というのを正直引け目に感じていました。
最近になりようやく、どんな形でつけた 英語力であれ、自分が英語を使えることには間違いがないなら問題ない、と開き直れてきた気がします。
一口に「英語ができる」といってもタイプは様々
いわゆる「英語ができる」という中にもいろんなタイプがいます。私が出会ってきた「英語上級者」のタイプをざっくりご紹介します。もちろん、主観的なものなので、絶対なものではありません!
独断と偏見による「英語上級者」タイプ区分
「留学・帰国子女・海外在住経験あ」りタイプ |
海外経験があり、発音が自然、いわゆる「ネイティブ級」の人も多い。日常会話のやり取りも至極スムーズ。英検1級あたりの難しい(古めの)語彙なんかは知らないものもある。 |
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「ビジネスパーソン」タイプ |
ビジネスで長く英語を使ってきたタイプ。 発音は日本人アクセントが強いことが多いが発話など英語運用力は概して高い。 ビジネス・経済系周りを中心に難しい語彙もある。 |
「英語の先生」タイプ |
プロだけありよくトレーニングされてるのがわかる発音のきれいさ、発音はっきりめ。スラング系語彙には弱かったりする。 |
「国産学習者」タイプ |
長く国内で学習を続けてきたいわゆる英語好きタイプ。日本人アクセントが強かったり、表現が「文法的にはあってるけどナチュラルでない」ことも。語彙力は結構ある。 |
私は明らかに「国産学習者」タイプなのですが、「海外経験者」のフリができる「国産学習者亜種」を目指し日々研鑽しています(笑)。
求人サイトによくある「英語力」レベル区分
また、これとは別に、よく 求人で、
「 日常会話レベル」 <「ビジネスレベル」<「 ネイティブレベル」
といった区分がされることがあります。
正直 このレベルは、そんな単純な一直線ではないと思うので、個人的にはよくわからない区分だな〜と思っていますが、なぜかよく使われています。なので、一定の目安にはなっているのでしょう。
ちなみにネイティブレベルの目安に「TOEIC900〜」とか書いてあることもたまにあり、さらに混乱を広げています。ぶっちゃけまして、国産TOEIC900オーバーホルダーは、主にスピーキングの面で未知数で、ネイティブ級扱いは乱暴すぎるからです。
どのタイプでも、強みも弱みもあるのは同じ
ただ、どのタイプであっても、海外の大学出てます、くらいはっきりした経歴がないのであれば(もしかしてあったとしても)、まだまだ英語のスキルのどこかは発展途上であって何ら不思議はありません。逆に言うと、どのルートから登っていようが自分なりの頂上目ざして頑張ってるのも同じ。
ステレオタイプで自分の限界を設定してしまうことなく、より自由に英語が使えるよう、一緒に努力していきましょう!
自分の英語力の「個性」を自覚しつつ、さらに磨いていこう!
英語力にも「個性」があります。「弱み」「強み」の分布と言ってもいいでしょう。それに応じた作戦を立てていくのに、海外経験の有無は関係ありません。海外経験はこれまでの自分の英語力を形作った「過去」、自分で「現在(英語学習の環境づくり)」を工夫してやることで、英語力の「未来」は変えられるからです。
もし 皆さんが海外経験があって日常会話に不自由はないけど難しい文章の読み書きや語彙不足を感じるなら、単語学習と多読によるリーディングの併用がうんと効くと思います。英語の基礎体力が既にあるからです。
逆に、語彙はあるけどリスニングや発話が苦手な場合、まずはポッドキャストのリスニングでナチュラルな英語にガンガン浸りましょう!既に自分の中に蓄積されている語彙と英語の音が結びついて、効率よく英語力がアップするはずです!
そんなふうに、自分の弱み強みによって必要なトレーニングは変わってきます。自分のタイプを自覚するのはその第一歩。海外経験があるから、ないから、といった過去に拘るのではなく、自分がより自由に英語を使える未来に向けて、さらに研鑽していきましょう!