こんにちは。近所の図書館で蔵書検索をしてみたら英語学習に関する本が結構あることに気づき、久々に借りてみましたのでご紹介したいと思います。
もくじ
今回借りてみた参考書はこちら
アルファベットの発音ルールから始める英語の正しい発音学習
⋯いやー、発音の参考書は確か2,3冊買ってろくに使わずに売り払った苦い記憶しかないので(笑)、ちょっと緊張します。読めるかなー。とちょっぴりおそるおそる読み始めました。
具体的な指導よりは、著者の主張で印象に残ったことから。
「氾濫するカタカナ英語が日本人の英語学習を難しくしている」?
なので、いわゆる「カタカナ英語」で発音してしまう日本人が増えるので、カタカナ英語自体の表記を正しい英語の発音に近づけるべき、というもの。
例えばNameは「ネーム」と表記されるけど、実際は二重母音の「ネイム」が、Don’tも「ドント」って書かれるけど「ドウントゥ」のほうが近い⋯という感じ。まあ確かに。
ただこれもう、カタカナ英語しか聞いたことのない人が圧倒的多数な日本で「今から正しい表記に変えましょう」言っても、広まることはないだろうな…。というのが正直な感想。
突き詰めれば、NHKのアナウンサーがカタカナ英語を使わず、英語の単語の場合は正しい英単語の発音をすべし、って話になる気がするんですが…残念ながら、ちょっと現実的ではないな、という印象でした。
英単語を取り込むときに発音が変化するか問題(フィリピンの例)
ちなみに「英単語は、全体の言語が英語でなくても、英語の正しい発音のまま発音する」というスタイルが実践されているのは、フィリピンで目撃してきました。出張で現地のテレビをつけてた時に、「全然わからない現地語(タガログ語)の途中に突然聞き取れる英単語が入ってくる」って現象が起こったのです。
「日本ではカタカナ英語になるようなところで、フィリピンでは正しい英語の発音で英単語を使ってるらしい」と飲み込めるまで多少かかってしまい、しばらく「え?何語のニュースだっけこれ?」となってました。なんとなーく、日本と同じで「現地語に寄せた発音で英単語が使われてる」のかな、と思い込んでたのですが、さすが英語公用語の国フィリピン。英語の発音はきれいな英語でした。(たまたま見たテレビの放送局がそうだっただけで、普段タガログ語しか使わないよ!みたいなローカルの人の間で実際どう発音されているのか、かまでは定かではありません。)
ハングルの国、韓国ではどうなのか
これは日本語と同じ現象が起きてるんじゃないかなーと予想してたところ、最近Language Exchangeで韓国出身のカナダ人と知り合ったので聞いてみると、「同じだ。英単語は韓国語に寄せた発音で使われてる。だから発音があまりうまくない。」とのことでした。
Rの発音は舌を巻くかどうか問題
次に印象に残ったのは(たぶん本の本論ではない細かい点なので恐縮なのですが…
この本は「巻く派」だったのです。実は私が学校で習ったときは「Rは舌を巻きます」と習いました。いつの話?と思われるかも…そう、30年以上前ですから…!最近のYoutubeなんかの指導では「巻き舌」はあんまり聞きませんね。
「巻き舌派」か「盛り舌派」かで世代がわかる?
Geminiに聞いてみたところ
「Rの発音は巻き舌」という教えは、過去の日本の英語教育において広く行われてきたため、古い世代ほどその指導を受けている傾向が強いと考えられます。
かつて日本の英語教育では、単純化のために「Rは巻き舌」「Lは舌を歯茎につける」といった説明がされていた時期があり、特に年配の世代の中には「Rは巻き舌で発音するもの」という認識を持つ人が多くいます。
はい、私もその世代。ジェネレーションギャップや…。それでは最近は?
近年の指導は「盛り舌派」
近年の英語教育や発音指導では、音響音声学的な知見に基づき、舌を口の奥に引き込む(舌先をどこにも触れさせない)という発音方法が教えられることが増えてきています。
ただし、ネイティブスピーカーの間でも、Rの音を出す際の舌の形状には「舌を反らせる(そり舌)」派と「舌の根元を盛り上げる(盛り舌)」派が存在しており、どちらもRの音として認識されます。
「盛り舌」とか初めて聞きました…。このRの発音に対する苦戦は別に一本記事が書けちゃうくらい苦戦した私ですが、ここでは「この本は巻き舌派でした」という報告にとどめたいと思います。
ということで、普段あんまり読まない発音指導本を改めて読んでみての感想でした。雑学としてはちょっと面白かったです。今度はもっと新しい本を読んでみようと思います。
英語の発音って、普段耳にしていないと難しいですよね。発音本を読んだだけでは身につかないですし、習慣化によるインプット量を確保しつつ、練習していきましょう。
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