やってしまいました。先週紹介した91冊目尾Before I Go To Sleep(2回目)が面白かったもので、ついぐいぐい読めるスリラー系を読んでみようかな…ということで、サジェストで出てきた「Lie Beside Me」、買ってから5日(正確には4日目の晩深夜2時まで夜更かしして)で一気に読んでしまいました。
もくじ
Lie Beside Me: A Novel (Jonah Sheens Detective Series Book 3)
ギータ・ロッジの捜査官ジョナ・シーンズシリーズ
目覚めれば隣に見知らぬ男の死体が…。
イギリスが舞台の犯罪心理スリラーもの
目の前に死体が転がっていたLouiseの回想と、Jonahをチーフとする捜査チームの動きの2本が軸になってお話はすすみます。このJonahシリーズの3冊目らしいですが、私はこちらだけ読みました。
ところどころ捜査チームのプライベートの背景なんか続編から継承されているところなんかは「ん?」となることもありましたが、2,3カ所で、話の筋には影響してこないので気にせず読めてしまいました。ただ捜査員それぞれも悩みだったり難しい条件を背負ったりしていて、そこらへんも味わいたいならシリーズ通して読むのも良いかもしれません。ちなみに私の推しは捜査員の1人、Ben Lightmanです。たぶん今回の裏メインキャラではないでしょうか。そして、今回チーフJonahはそこまでキャラクターとしての描写がありませんでした。
巻末には英国の警察の職位一覧も
ちなみにのっけから、Detective とかInspectorはいいとして、ConstableだとかCIDとかDSとかDCとかばんばん略称が出てきます。読み終わってから気が付いたのですが、巻末に解説が載ってました。最初に見ておけばよかった…。読まれる方で詳しくない方は先に目を通しておきましょう。
ちなみに、こんなサイトもありました。職位の略語一覧が載っています。
At-a-glance notes on police rank structure and terminology for UK crime writers-The Crime Writers’ Association
(そんなアソシエーションあるんや…)
ちなみに日本語版ではこちらのサイトがわかりやすかったです!
https://varmelado.cocoon.jp/uk-drama-tirvia/gb-drama-police-rank
邦訳はまだ…?
ざっと探してみたのですが見当たらず。2021年発刊。シリーズ初刊は2019年とのこと。
ということで、邦訳を読んじゃう心配もないので(笑)、洋書原書でわくわくしながら楽しみましょう。
感想は
この本は、登場人物が皆キャラが立ってていいですね。そしてたいがいみんな何か背負ってる。話の展開もぐいぐい新しい情報が出てくるし「え、じゃアレはなんの伏線なの?」「え、じゃこの人が実はこうしてそうなの?」みたいなのが雪だるま式に膨らんできます。ただ7~8割でおっきな伏線回収(殺人の経緯ではないほうの)があったあとからの展開がなんかのんびりしてる感じに見えて、「え、イギリスの警察ってそんなヌルいの」ってちょっと思ってしまいました。
そして最後まで新展開がありつつの、全ての経緯があきらかになったあと… すっごい突っ込みたいことも2、3。しかしそこまで引き込まれて読書を楽しんでおいて、それを言うのも野暮かしらってことで、「面白かった!」にとどめておこうと思います。犯罪捜査ものがお好きならさらにおススメです!ぜひ読んでみてください。