皆様こんにちは。先日Gone Girlをご紹介したところですが、今回はガラッと趣向を変えて、こちら。
もくじ
映画Barbie (バービー)の概要紹介
2023年公開の映画Barbie(バービー)です。そうです、バービー人形の「バービー」。日本にもリカちゃんありましたよね。アメリカではお馴染みの、でも賛否両論ある存在の模様。映画がでもそのへんはちらちら出てきますが、まずは映画の概要を。
オフィシャル・トレイラー
男前のライアン・ゴスリングが見事にコミカルに見える…!
choreography 振付師 appendectomy 虫垂切除(盲腸の手術)
Chat GPTによるあらすじ紹介
The 2023 film “Barbie,” directed by Greta Gerwig and starring Margot Robbie and Ryan Gosling, is a live-action adaptation of the iconic doll. It follows Barbie’s journey from the utopian Barbie Land to the real world, exploring themes of identity, empowerment, and societal expectations with a satirical and comedic approach. Praised for its vibrant visuals, witty script, and strong performances, “Barbie” has become a cultural event, attracting diverse audiences with its insightful commentary on modern culture.
2023年製作の映画『バービー』は、グレタ・ガーウィグ監督、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリング主演の実写版です。この映画は、ユートピア的なバービーランドから現実世界へのバービーの旅を描き、アイデンティティ、エンパワーメント、社会的期待といったテーマを風刺的かつコメディタッチで探求しています。鮮やかなビジュアル、ウィットに富んだ脚本、熱のこもった演技が評価され、『バービー』は現代文化への洞察に富む切り口と共に、多様な観客を引きつける文化的な作品となりました。
感想…日本にこのシニカルさを笑える免疫はあるのか?
さて感想ですが、そう来たか!という感じ。
まずビジュアルに騙されてディズニー映画的なお花畑展開期待して見に行った人とかいなかったのか、心配になってしまいました(笑)。例えば筆者が良く聞くポッドキャスト、BBC Woman’s HourとかStuff Mom Never Told Youとかにも通じるかなと思うんですが、女性目線でクリティカルかつ明るくばんばん問題点を論じていく感じの話、日本じゃ普段あまり聞かなくないですか?日本のいわゆるフェミとは、ちょっと印象が違う。そういう免疫がないとびっくりしちゃうんじゃないか?とも思います。アメリカ出身日本在住のLanguageExchange友達も、「皆意味わかんなかったんじゃない?」なんて言ってましたが、どうなんだろ。
確かR13指定ですけど、英語ではvaginaとかp____とかポンポン出てましたから。思わず「これをいったいどう訳したんだろう」って日本語字幕見てしまいましたが(笑)…さすがめちゃくちゃ表現をぼかしてあって、なるほどな?って思いました。が、これをタブー視することなくガンガンネタにできるアメリカ文化と日本文化の差は日本語字幕だけ見てたら気づきにくいでしょう。
英検1級あたりを目指してを学習されてる皆さんなら、ぜひこのあたりの背景まで思いを馳せつつ、ニヤニヤしながら見てもらえたらと思います。できたらそんな話ができる友達もいるといいですね!英語仲間とか。
英検1級に効く!Barbieに出てくる重要単語リスト
以下は出てくるセリフの中から英検1級に効きそうなものをピックアップしました。英検準1級レベルあたりの語彙はだいたいマスターしている前提でのピックアップなので、ご容赦ください。
ここらへんを事前に頭に入れてみたら、筋も拾いやすいかなと思います。また、もちろん見るときは英語字幕でトライしてみてくださいね!
Barbieを見るなら絶対覚えよう!パンチのきいた単語リスト
- patriarchy 男性上位主義。字幕では「男社会」になってました
- feminist フェミニスト
- gynecologist 婦人科医
- genital 性器
- phallic 男根の
その他の単語リスト
- aesthetic 美学
- angst 不安
- autonomy 自律、自治
- cognitive 認知上の cognitive dissonance「認知的不協和」
- dissonance 不協和音
- malfunction 機能不全
- discontinue 廃版にする、廃止する
- conscience 良心
- damsel 乙女
- brainwashing 洗脳
- deprogram プログラムを解除する
- destruction 破壊
- estranged 疎遠になった
- existential 実存的な、存在に関わる
- figuratively 比喩的に
- irrevocably 取り消せない
- stereotypical ステレオタイプの
- superfluous 余分な
- supreme court 最高裁
- the Constitution 憲法
- Mastectomy (がん治療などの)乳房切除術
映画「Barbie(バービー)」が見られる動画配信サービス
2024年5月時点の情報です
Netflix U-NEXTPremium Hulu¥440 Google Play Movies & TV(¥500~) Apple TV¥509~ Amazon Prime Video¥509~
おまけの関連動画
でもって、せっかくなのでちょっとおまけで関連情報も拾ってみましょう。
グレタ・ガーウィグ監督のインタビュー
バービーの存在って、ぶっちゃけ賛否両論。女の子たちの理想や夢を広げた「完璧な存在」であると同時に、一方では非現実的な体型を美とする価値観や女性性の商品化という「悪」でもあるかもしれない。「完璧」だけの存在なんて存在しないのは私たちも同じで、そこで「完璧なふり」をしないことが大切だよね。みたいな感じ(すごいがっさりした意訳)をされてます。結構いい話。でもこの作品の監督大変だっただろうなー!
Depression Barbie(鬱バービー)のCM
もうひとつ、映画中でジョーク風に突如CMが始まって笑ってしまったDepression(鬱) Barbie。ちょっとぐぐったら「どこで買える?」みたいなサジェスト(英語)が出てきて、みんなツボったのね…とさらに笑ってしまいました。このCMがこちら。
ちなみに、最後にAnxiety, panic attack, OCD sold separately!(不安症、パニック障害、強迫性障害は別売!)で〆てますが、この3つはメンタルの不調で日常会話的にもよく登場する用語です。病気や不調を笑いのネタにするなんて!というお叱りの声もありそうですが、アメリカではそんなジョークのネタにされてしまうくらい一般用語化してるということ。筆者も実際に「僕OCDタイプなんで」っていう英語講師にあたったことがあります。話聞いてたらタダの几帳面じゃん?て感じだったのですが。
ということで、なかなか奥の深いこの映画。結構クセ強系かなと思うので、友人なんかには勧めないと思うんですが、英語学習の素材としては楽しいかなと思います。
良かったら英語音声&英語字幕でトライしてみてください!