なんだかんだと悪者?にされがちなAIですが、本日はちょっと感動したメリットの方を取り上げてみたいと思います。ワシントンポスト紙のポッドキャスト”Post Reports”から。
もくじ
The Washington Post – Post Reports
How Artificial Intelligence Is Saving People’s Voices
We often talk about artificial intelligence in a negative way, but what I thought was interesting about this story is that we look at some of the positive impacts that artificial intelligence is having on people who have different conditions and disabilities, and sometimes I think it’s nice to tell a good story.
人工知能についてはネガティブな意味で語られることが多いですが、この話で興味深いと思ったのは、人工知能がさまざまな症状や障害を持つ人たちに与えるポジティブな影響にも目を向けていることです。時には良い話をするのもいいのではないかと思うのです。
Post Reports
音源はこちら。リンク先では速度調節も可能です。
また、このPost Reports,ちゃんとTranscript(書き起こし)がついてるんです!学習者にはありがたいですね。リンク先の再生ボタン横の「Options(設定)」ボタン>「View Transcript」をクリックすると表示されます。
重要語彙ピックアップ
permanence 不変性 nasally voice 鼻声(nasal 鼻の) synthetic 合成の deepfakes ディープフェイク(IT技術を駆使したなりすまし) linger 長くとどまる physiological 心理的な oxytocin オキシトシン neurodegenerative 神経変異性の(degenerate 退化する) progressive disease 進行性の病気 diagnosed 診断された bantering and joking 冷やかしやジョーク generic voice 一般的な声 benefit from ~から利益を受ける, significant other 大切な人 comforting 慰めになる
いかがでしょう。AI技術の向上により、声を失うだけだったALS患者の人が、無機質な合成音声ではなく「自分の」声を取り戻し、家族や周囲の人とのコミュニケーションを取り戻していく様子が紹介されています。また一方で、ディープフェイク(なりすまし)の危険性や、本人が亡くなった後の「声」の管理をどうするのか、などの問題にも触れられています。
ぐっときた表現
“I can lose my ability to walk. I can lose my ability to use my hands, but if I lose my ability to speak, I lose myself. It’s how I connect and it’s how I am part of this world, and it’s how I’m part of my family and my friendships.”
歩けなくなってもいい。手が使えなってもいい。でも話す能力を失ってしまえば、私自身が失われてしまうんです。話すことは私がどう周りと繋がるか、どんなふうにこの世界の一部であるか、また家族や友人の一部であるか、なのです。
いかがでしたか?
文字でのやりとり全盛のネット時代ですが、「声」の持つ意味を考えさせられますね。
普段から話題になるトピックにアンテナを立てよう
AIを巡っては開発を禁じるべきかといったトピックがよく論じられています。いきなりトピックを振られても、普段考えていないことをとっさにひねり出すのは至難の業。普段からアンテナを立ていろんな話題に触れるようにしていれば、「自分なりの意見の核」みたいなものが自然とできてくると思います。それを大切に、いろんな生のニュースに触れていきましょう!
ということで、AIテーマのトピックの際の「メリット」として使えそうなネタをご紹介しました!